本日演奏してもらったのはメゾ・ソプラノ歌手の金川歩さんです。
金川さんが青と緑の華やかな衣装で登場すると、 和気あいあいとした中、コンサートは始まりました。
まず最初に、簡単に金川さんの自己紹介と1曲目のヨハンシュトラウスの「春の歌」の説明をしました。
誰もが一度は耳にしたことがあろうクラシックの名曲、ヨハンシュトラウスの「春の声」。
春の訪れによる喜びと、3度目の結婚をし、
幸せの絶頂にいるシュトラウスの喜びと 悲しみの両方が表現された、
華やかで明るいワルツです。
軽やかに、全身で喜びを表現する金川さん。 まさに今の季節にぴったりの曲でした。
続いて「おぼろ月夜」「荒城の月」「ふるさと」「翼をください」と、 日本の古きなつかしい唱歌が続きます。
「おぼろ月夜」は、歌心いっぱいに、 「荒城の月」では哀愁を帯びた悲しいメロディーを、
しっとり歌い上げました。
「ふるさと」では金川さんがアルトパートを歌い、会場の皆さんには、
歌詞カードを見ながらソプラノパートを歌ってもらいました。
会場の皆さんと金川さんの歌声が一体となり、とても暖かい雰囲気に包まれました。
6曲目はプッチーニのトゥーランドット第2幕「この宮殿の中で」
トゥーランドットといえば、トリノオリンピックでフィギュアスケートの荒川静香さんが金メダルを取った
「誰も寝てはならぬ」がよく知られているのではないでしょうか。
心を閉ざした冷酷な姫、トゥーランドット。
姫は自分に求婚する男性たちに、「3つの謎を解く」という無理難題を要求します。
謎が解けず、次々と死刑にされる男性たち。
そんな姫に、ダッタン国の王子カラフが恋に落ちます。
見事カラフは謎を解き、彼の愛により、トゥーランドットの冷たい心は 溶かされ、
2人が結ばれる、というお話です。
金川さんのダイナミックに歌いぶりに、
会場の皆さんも息を呑んで聞いている様子が伝わってきました。
高音がとても良く響いており、まるで音楽ホールにいるような気分に。
続く3曲は映画「サウンドオブミュージック」内に登場する曲です。
「エーデルワイス」「ドレミの歌」「サウンドオブミュージック」と続きます。
「ドレミの歌」では手拍子を取る方もおり、
皆さん肩を揺らして楽しそうに 聞いている姿が印象的でした。
最後の曲は「金髪のジェニー」 懐かしいメロディーに、
みなさん様々な思いを馳せながら聞き入っている様でした。
スタッフの熱いアンコールもあり、最後に歌ったのは美空ひばりさんの「川の流れのように」
アンコールを飾るにふさわしい曲で、皆さんリラックスしながら 楽しそうに聞き入っていました。
アンコールを含めて1時間でしたが、金川さんの歌声の素晴らしさに時が経つのも忘れ、
あっというまに引き込まれてしまいました。
クラシック・唱歌・映画音楽とバラエティーに富んだ選曲で、
とても聴き応えのあるコンサートでした。 曲と曲の合間には、
金川さんによるユーモアを織り交ぜたトークや 曲の解説もあり、
とても充実したコンサートとなりました。
<曲目>
春の声
おぼろ月夜
荒城の月
ふるさと
つばさをください
この宮殿の中で
エーデルワイス
ドレミの歌
サウンドオブミュージック
金髪のジェニー
<アンコール>
川の流れのように